合唱組曲 筑後川  丸山 豊   團 伊玖磨
1 みなかみ    
*     
いまうまれたばかりの川     
山の光は     
小鳥のうぶ毛の匂。     
若草と若葉のかさなりは     
天へつづくみどりの階段。     
阿蘇外輪の春。     
溶岩の寝床で     
いま生れたばかりの川     
すがすがしい裸の愛が     
頬をあからめて歌いだす。     
素足でげんきよく走りだす。     
さあ遠い旅行がはじまる。     
けものの白い骨を     
狩人の墓を洗い     
森のくらさをおそれずに     
滝の高さをおそれずに     
さあ未知のくにぐにへの旅行がはじまる
  

編曲並びに演奏 ; 須佐卓郎
(撮影;野口喜好)
第二章「ダムにて」